財務戦略の考え方「判別値が分類される格付とは」


信用格付の定義をご覧になって下さい。

信用格付6の定義は、「債務履行の確実性が先行き十分とはいえない・事業環境が変化すれば履行能力が損なわれる可能性がある・業況推移に注意を要する」となっています。つまり、デフォルトと判別するよりも非デフォルトと判別することに合理性があります。よって、判別値 k をこのカテゴリーに分類することは不合理です。

信用格付8の定義は、「業況、財務内容に重大な問題がある・債務の履行状況に問題が発生しているかそれに近い状態」です。このカテゴリーはデフォルトと判別することに合理性があります。

しかし、判別値 k を信用格付8に分類すると、信用格付7のカテゴリーは全て非デフォルトと判別されることになります。信用格付7の定義は「業況、財務内容に問題がある・債務の履行状況に支障をきたす懸念が大きい」です。全てを非デフォルトと判別するには抵抗があります。一方、デフォルトとも判別しにくい状況です。

以上のことから、判別値 k は信用格付7のどこかに分類されると考えるとぴったり符合します。

信用格付の基準点が定まれば、相対的な順位に対応する格付スコアを設定してやることで、継続企業群の信用格付が可能となります。