カテゴリー別アーカイブ: せどりの経営管理塾

<せどりの経営管理塾 no.6> まとめ

せどりの経営管理法をまとめると次のようになります。 

①帳簿はクラウド会計ソフトを利用して作成する
②月次決算をする
③金融機関から資金調達をする
④経営戦略を立てる

たったこれだけで自分の思い描く人生が実現します。あとは実践あるのみです。今回の投稿が少しでも皆さんのお役に立てるのなら嬉しく思います。

<せどりの経営管理塾 no.5> 経営戦略を立てましょう

 経営戦略というと難しく聞こえますが、要は意図的に稼ぐための作戦のことです。例えば次のような感じです。

① 目標売上高

 過去のデータがあれば、季節変動を含んだ目標とすべき売上高の設定が可能です。「去年の4月はこれだけ売れたのだから、今年の4月はこれくらい売ってやる!」と目標を定めると実現する可能性は高まります。

② 目標仕入高

 目標売上高が定まれば、目標仕入高も自然と定まります。如何に仕入れるかがせどりの重要課題ですから、最も重要な目標となります。

③ 仕入ルートの開拓目標

 従来の仕入ルートだけで目標仕入高に届かない場合は、新たな仕入ルートを開拓するなどの手段が必要となります。不足金額がはっきりしているため、商品の選択や仕入先の検討に迷うことはありません。

④ 仕入方針の決定

 仕入はせどりの重要課題ですから、仕入方針は最も重要な作戦だといえます。そして、仕入方針ほど経営者の性格が表れるものはありません。

 リスク中立的な経営者は資金効率を重視することなく、例えば一定金額以上の利益などで仕入判断します。その場合、仕入に踏み切る見込利益の基準を定める必要があります。例えば1商品当たり5,000円以上の利益が見込める商品を仕入れる、などです。

 一方、リスク回避的な経営者は資金効率を重視します。その場合、仕入に踏み切る見込利益率の基準を定める必要があります。例えば仕入原価に対して20%以上の利益が見込める商品を仕入れる、などです。

 それぞれに一長一短がありますから善し悪しの判断はできませんが、自分の勝ちパターンでブレずに仕入判断できるような基準を定めることが重要です。仕入方針にブレがあると安定して稼げないからです。

 第3回の投稿で皆さんに月次決算を勧めましたが、月次決算で作った帳簿を業績判断だけに使うのは勿体ないです。むしろ、月次決算で帳簿を作る究極の理由は経営戦略の策定にあります。

 経営戦略は事業の成長を加速させます。また、判断のスピードが上がって時間的な余裕が生まれます。時間的な余裕をもってせどり事業を成長させる作戦が経営戦略なのです。

<せどりの経営管理塾 no.4> 資金調達をしましょう

 皆さんがせどり事業の成長を望むなら金融機関からの資金調達を検討すべきです。

 皆さんの多くはクレジットカードで仕入をしていると思います。この場合、カード枠合計の約半分で月間売上高が頭打ちになります。例えば、カード枠の合計が300万円であれば、月間売上高は150万円が上限となります。クレジットカードの利用から決済までの1クールが2カ月だからです。

 せどりは売れると分かっている商品を仕入れる事業モデルですから、より多くの商品を仕入れるほど売上と利益が増加します。しかし、商品仕入をクレジットカードだけに依存している場合は、カード枠の制限が掛かります。皆さんには売れると分かっている商品をカード枠が足りずに仕入れられなかった経験はないでしょうか?

 この問題を解決するためにカード枚数を増やすのは一つの手段です。しかし、カード枚数を増やせば利用枠の管理や決済に手間と神経を使います。せどり事業では仕入に全精力を注ぎたいですから、カードの増やし過ぎは避けたいところです。

 また、クレジットカードは短期資金です。仕入れてから実質1カ月以内に売り切って決済しないと資金ショートを起こします。あと1~2カ月あれば売れる見込みがある商品を資金決済のために処分価格で売り切るのは勿体ない話です。

 この問題を解決する根本的な方法は、金融機関から資金調達することです。現金ほど管理が楽で融通が利く決済手段はありません。また、長期資金なので利幅が大きく販売に時間が掛かる商品など仕入の選択肢が広がります。さらに、現金決済は格安で商品を仕入れるための交渉材料にもなりますから一石二鳥です。

 せどりを事業として行い、事業を成長させたいと望むなら、金融機関から資金調達するのは自然な流れです。

 「金融機関は小規模な事業者など相手にしてくれないのでは?」と考えがちですが、例えば、政府系金融機関は小規模で創業間もない事業者を対象とした制度融資が充実しています。政府は開業率を5%から10%に引き上げるため新規融資に積極的な姿勢ですから、それほど敷居が高いと身構える必要はありません。

 さて、金融機関からの資金調達を検討する場合は、その融資判断の基準を知っておいた方がよいでしょう。

 個人事業主の場合、金融機関は基本的にその人の属性で融資判断します。属性とは年齢、性別、業種、業歴、資格、学歴、取引先、役職など、その人一身に備わっている性質のことです。

 その大枠の中で担保や保証の有無、預金取引の状況、財務状況や収益状況を加味して最終的な融資判断をおこないます。

 また、税理士関与がある場合とない場合とで実務的には資金調達できる金額に差が出ます。

 税理士関与がない場合、金融機関は帳簿を全く信用していません。なので、属性・保証・担保の範囲内で安全を見た消極的な融資にならざるを得ません。そのため、希望額に満たない金額しか資金調達できないことがほとんどです。

 一方、税理士関与がある場合、金融機関は帳簿に一定の信頼を置いています。さらに、月次決算など計数管理ができている場合は、属性・保証・担保の範囲内で最大限融資する姿勢に変わります。

 私の経験を紹介すると、創業から約半年、関与開始から約2カ月の顧問先が無担保無保証の制度融資を受けられました。希望通りの数百万円でした。せどり仲間の中では自分だけだったそうです。

 私の顧問先が融資を受けられたのには理由があります。月次決算をして情報開示を徹底したことと、融資が必要な理由や事業の見通しなど融資返済までのストーリーを具体的な数字でしっかり示せたことがそれです。

 資金調達に税理士関与は必ずしも必要ではありませんが、資金調達に限界を感じているなら税理士関与を検討しても良いでしょう。

<せどりの経営管理塾 no.3> 月次決算をしましょう

 経営管理の基本は、業績判断の基礎資料とするために、正確な帳簿をリアルタイムに作成することだと言いました。

 リアルタイムとは先月分の帳簿が今月初旬に出来上がるイメージです。業績判断は最新のデータで行わなければ意味がありません。記憶と業績をすり合わせて経営改善のきっかけを掴むのが業績判断の究極の目的だからです。

 また、正確な帳簿とは月次決算した帳簿を想定しています。月次決算しないと毎月の正確な業績は分かりませんし、毎月同じ手続きをすることで業績の期間比較が可能となります。

 このような帳簿を作成すると正確に業績判断することができます。例えば次のような感じです。

① 売上高

 売上高は活動量に比例します。前々月、あるいは、前年同月などと比較して儲ける努力をしたかチェックします。

 売上高の増減には理由があります。売上高を増加させた行動や減少させた理由を前月の記憶とすり合わせます。勝ちパターンや負けパターンを毎月強く意識することがノウハウの蓄積に繋がります。

 特に、極端な増減がある場合はその原因を探ります。独占販売権を獲得した、逆に、価格競争に巻き込まれたなどの記憶を重要なノウハウとして蓄積します。

② 営業利益(損失)

実際に儲かっているかどうかは営業利益(損失)を見てチェックします。

 満足な営業利益が出ている場合は、現状維持に努めます。

 営業利益に不満がある場合はその原因を探ります。売上高が少ないのか、利益率が低いのか、経費が多いのか、その原因を突き止めて経営改善につなげます。

 極端な増減がある場合はその原因を探ります。例えば、異常な経費がないかチェックします。

③ 利益率

 継続して事業をしていると利益率は安定してくるものです。

 利益率が変動する主な原因は仕入にありますが、せどりの場合は売上に原因があることもあります。異常な売上、異常な仕入はないかチェックします。

④ 商品棚卸高

 長期滞留在庫は資金繰りを圧迫します。商品棚卸高の推移を毎月チェックすることで長期滞留在庫の発生を検知し、損切りのタイミングを見計らいます。

 ざっと見ただけでもこの程度の業績判断は可能です。この他にも資金繰りの状況など重要事項の経営判断が可能となります。

 皆さんはせどり事業に取り組む中で、漠然とした不安に襲われたことはないでしょうか?それは定期的に業績判断していないからかもしれません。業績判断せずに事業経営するのは目をつぶって歩くようなものです。たまたま目的地にたどり着くことはまれでしょう。むしろ大けがをする方が自然です。業績判断は目を開けて自分の立ち位置を確認する手続きです。そして、業績判断には月次決算が欠かせません。月次決算を勧めるのはそういう理由です。

<せどりの経営管理塾 no.2> 帳簿はクラウド会計ソフトで作成しましょう

 せどりに限らず経営管理の基本は正確な帳簿をリアルタイムに作成することです。正確な帳簿は業績判断の基礎資料となるからです。

 帳簿をエクセルや会計ソフトに手入力して作成している方もいると思いますが、この点に関しては、クラウド会計ソフトの利用をお勧めします。

 せどり事業は、売上・仕入の取引量が膨大です。そのため、エクセルや会計ソフトに手入力すると途方もなく時間が掛かってしまいます。そうかと言って、記帳代行を頼めばとんでもない金額を請求されるでしょう。

 その点、クラウド会計ソフトを使えば時間とお金を節約することができます。

 クラウド会計ソフトには取引明細を自動取得し、自動仕訳する機能があります。この機能をうまく運用してやれば比較的楽に帳簿を作成することができます。実際、私が運用すると自動仕訳の正答率は約80%なので、手入力と比較して処理時間が1/5になります。

 まさに、クラウド会計ソフトはせどり事業のためにあると言っても過言ではないのです。

 クラウド会計ソフトには色々ありますが、私はMFクラウドをお勧めしています。シンプルで使いやすく、月額利用料が864円と安いからです。

 MFクラウドに関して詳しく知りたい方は下記のバナーをクリックしてみてください。

<せどりの経営管理塾 no.1> 開講のきっかけ

 皆さんは既にせどりを実践していることを前提に話を進めたいと思います。

 始めに、簡単な自己紹介をしたいと思います。私は広島の税理士です。なので、税務会計の専門家です。また、銀行取引に強い税理士です。資金調達のコンサルなどが得意です。そしてせどりを熟知した税理士です。実際にAmazonのアカウントを持ち、せどりを実践しています。もちろん、調査研究が目的ですから、顧問先と利益相反が生じないように細心の注意を払っています。

 私がせどりを知ったきっかけは、ある顧問先に出会ってからです。その方は創業間もないにもかかわらず、数千万円の売上を計上していました。しかもお一人でです。私は衝撃を受けました。今までの常識が通用しない事業モデルだったからです。

 そこで私は自ら実践してみることでこの事業モデルを調査研究してみようと思いました。アカウントを登録し、ネット情報を調べ、教材を買い、簡単なコンサルを受けました。そして継続的に売上と利益を計上することができるようになる頃には、この事業モデルの経営ノウハウに関する一定の知見を得ることができたのです。

 この事業モデルの魅力は何といってもわずかな初期費用で始められて、小遣い程度ならすぐに稼げるようになることです。必要なのは一歩を踏み出す勇気だけかもしれません。

 ただし、副業として毎月一定額の収入を見込むなら、ネット情報では得られないノウハウをコンサルから伝授してもらうのが近道だと思います。

 せどりのコンサルは「稼ぐノウハウ」を教えてくれます。これから事業を始める方にとって最も重要な情報であることに変わりありませんが、「稼ぐノウハウ」だけでは事業を維持・発展させるのは難しいかもしれません。

例えば、プライスターで価格調整している方は多いと思いますが、プライスターは売上・売上原価・粗利益の情報も提供してくれるので、業績判断のツールとしても利用しているのではないでしょうか。仮に、売上高 1,000万円、売上原価 800万円、粗利益 200万円という情報をプライスターが表示しているとします。さて、この事業は儲かっているでしょうか?

 粗利益で業績判断するのは早計です。販売費を勘定に入れなければなりません。Amazonの販売手数料は売上の8%~15%です。FBA手数料も別途かかります。さらに物流費やツールの利用料などの一般管理費も掛かります。その結果、粗利益がプラスでも営業損失となることは普通にあります。つまり、この事業は損をしている可能性すらあるのです。

 稼ぐためのツールになんでも頼ると業績判断を間違えることがあります。儲かるはずの仕入方針が実は損失を膨らませるやり方だった、なんてことにもなりかねません。「儲かっているはずなのになんで資金繰りが苦しいんだろう・・・?」そう思っている方は要注意かもしれません。

 せどりのコンサルはたくさんいますが、経営ノウハウを教えてくれるコンサルは私が知る限りいません。せどりは特殊な事業モデルです。経営管理で利用すべきツール、手法、考え方には特有のノウハウが存在します。

 私が「せどりの経営管理塾」を開講しようと思ったきっかけは、せどりに挑戦している皆さんにせどり特有の経営ノウハウを伝えたかったからです。もしこの投稿を100%理解したうえで実践すれば、必ずや目標とする利益を安定して稼げるようになることでしょう。

 これから何回かに分けてせどりの経営ノウハウを紹介したいと思います。充実した内容なので一読しただけでは理解が難しいかもしれません。繰り返し目を通していただければと思います。せどりに対する漠然とした不安が消え、経営管理のスタンスが定まることでしょう。いわば、経営者として第一歩を踏み出すことができるわけです。