財務専門家の選び方


中小企業にとって財務スキルの重要性が高まってきたのは金融検査マニュアルが導入されてからであり、ここ10年程度のことに過ぎません。中小企業を対象とした財務専門家が国家資格を伴う形で育成されていないため、経営者の皆様は財務のことを誰に相談していいのか分からないのではないでしょうか。そのような状況下で外部の財務専門家に依頼する場合は、次の資質が一定の基準になると思います。

 ・ 会計専門家としての知識があること
 ・ 資金調達や財務計画の立案など、実際に財務に携わった経験があること
 ・ 経営マインドを持っていること
 ・ 重い責任を担った経験があること

財務計画を立案するには会計専門家としての知識が不可欠であり、この観点からは、税理士、公認会計士、中小企業診断士、銀行業務経験者が適任だといえます。

一方、会計の知識があるだけでは十分とは言えません。銀行との取引や交渉に従事し、あるいは、財務計画の立案・実行に携わった実務経験があることが必要です。

また、最も重要なことは経営マインドを持っていることです。すなわち、現状分析することで問題点を的確に把握し、解決方法を考え、自ら行動して解決する意識を持っているかどうかです。経営マインドを持っている財務専門家ならば、経営者の話を良く理解し、経営者と同じ立場で物事を考えることができます。

さらに、重い責任を担った経験があることが望ましいといえます。いわゆる「修羅場をくぐってきた」財務専門家であることが望ましいです。失敗すれば企業の存続が危ういような状況では、リスクを軽減するためにありとあらゆる検討をします。そういう経験がある財務専門家には、緻密で抜け目のないサービスを期待できます。