財務戦略の考え方「資金力の本質」


基礎講座4で、資金力とは自己金融能力と資金調達力の2つの要素からなることを述べました。基礎講座5~12では、資金調達力とは実質的に銀行融資を受ける能力であり、資金調達力は自己金融能力に応じて伸縮することを明らかにしました。

そうすると、資金力とは自己金融能力そのものということになります。また、自己金融能力は自己資本比率と総資本当期純利益率で測定されることから、総資本と自己金融能力がトレードオフの関係にあるという重要な結論が導かれることになります。

基礎講座1で、財務戦略の目的は規模と資金力をバランスさせることだと述べました。そして、その前提となる「規模と資金力が相反するという仮説」を立証することが目的の正しさを示すことになるとしました。

規模とは総資本のことであり資金力とは自己金融能力のことです。総資本と自己金融能力はトレードオフの関係にあることから、この仮説は立証され、財務戦略の目的の正しさも示されたことになります。