月締め処理>買掛帳の仕訳登録【マネーフォワードクラウド会計・クラウド確定申告】
買掛帳の仕訳登録
今回の記事は「月締め処理>売上帳の仕訳登録」の応用編である。
前回の記事では、不特定or多数の売上先に関して直前月の売上高を計上するとき、売上帳ファイルを作成して仕訳登録する方法を紹介した。
その理由は、借方「売掛金」の補助科目に任意の「取引先」を選択できるようにするためである。仮に、売掛帳ファイルを作成して仕訳登録すると、借方「売掛金」の補助科目は一つに固定されてしまうので、それを避ける目的だ。
同様に、不特定or多数の仕入先に関して直前月の仕入高を計上する時、貸方「買掛金」の補助科目に任意の「取引先」を選択したい場合は、仕入帳ファイルを作成して仕訳登録すればいい。
一方、貸方の勘定科目は「買掛金」、補助科目は「なし」で固定されても支障がない場合で、「仕入高」だけでなく「その他経費」も一緒にまとめて仕訳登録したい場合は、買掛帳ファイルを作成して仕訳登録すれば可能である。
今回は、買掛帳ファイルの仕訳登録について説明したい。
なお、毎月一回行う、直前月の業績把握を目的とした、決算修正処理に類似した追加的な処理を月締め処理という。買掛帳ファイルの仕訳登録は月締め処理の一環として行う。
エクセルテンプレートの入手方法、買掛帳ファイルの作成方法
エクセルテンプレートの入手方法と買掛帳ファイル(テンプレ)の作成方法は次の通り。
・自動で仕訳>連携サービスから入力
・(右上の)インポート>エクセルに入力した取引明細
・取引明細のテンプレート>取引明細>テンプレートダウンロード
・セキュリティ検査後、ダウンロードフォルダのファイルを開く
・編集を有効にする
・入力されているサンプルデータを消去する
・シートの保護をいったん解除する(校閲>シート保護の解除)
・タブの名前と、帳票の名前を「買掛帳」に変更する
・シートの保護を有効にする(校閲>シートの保護>OK)
・ファイル>名前を付けて保存
・デスクトップを指定>ファイル名>0.買掛帳(テンプレ)>保存
これで買掛帳ファイルのテンプレートが作成できた。
なお、マネーフォワードの仕様として、ワークシート1枚でないと取り込めないので、一つのファイルに複数月のワークシートを追加してファイルを運用することができない。つまり、ワークシート1枚のテンプレートを毎月コピーして該当月のファイルを作成しなければならない。例えば、次の要領でファイルを毎月作成して利用するのがデフォルトの使い方である。
・テンプレートをコピー
・該当月に名称変更(「2023.6買掛帳」など)
買掛帳の入力方法
買掛帳の入力方法は次の通り。
・月の入力は先頭行だけでOK
・日付の入力は必須。空欄の場合それ以下の行が取り込まれないので注意が必要
・日付はすべて月末でOK
・摘要欄は「取引先」「取引内容」「インボイス発行の有無」を入力
・金額は貸方に入力(買掛金は貸方科目なので)
月は先頭行だけ入力すればOK。残り空欄でも日付が入っていればきちんと取り込まれる。一方、日付が入っていない場合はその行以下の取引が取り込まれないので入力漏れに注意が必要だ。事業年度の末日が月末の場合、日付は月末日を入力すれば月締め処理として十分だ。もちろん、事業年度の末日が20日の場合、日付は20日を入力する。理論的には発生日を入力するのが正しいが、実務的には、月ずれが発生しなければ大丈夫なので、事業年度の末日の日付で必要十分である。
摘要欄は、相手科目が損益科目となるので、インボイスに関する入力が必要である。すなわち、インボイス発行事業者と不発行事業者に区分して入力する必要がある。そこで、インボイス登録がある事業者に関しては何も入力せず、インボイス登録がない事業者の場合に「インボイス不発行」などと入力する運用方法がある。御社なりのルールを定めて運用してほしい。
また、摘要欄のテキストをもとに自動仕訳ルールが適用されるので、同じ取引は定型的なテキストを入力するように心掛けたい。例えば、取引先名は、同じ漢字、カタカナ、大文字、小文字、スペース、記号を利用して、テキストのゆらぎをなくすと仕訳登録が速くなる。
買掛帳の取り込み
該当月の買掛帳ファイルの作成が完了したら、次はマネーフォワードに取り込む。
初回操作
・メニュー>自動で仕訳>連携サービスから入力
・(右の)インポート>エクセルに手入力した取引明細
・登録先帳簿>新規追加>「買掛金」と入力
・勘定科目>買掛金
・補助科目>補助科目なし
・ファイルを選択>該当月の買掛帳ファイルを選択>インポート
・(インポート画面が開く)>保存
2回目以降の操作
・メニュー>自動で仕訳>連携サービスから入力
・(右の)インポート>エクセルに手入力した取引明細
・登録先帳簿>買掛金
・補助科目>補助科目なし
・ファイルを選択>該当月の買掛帳ファイルを選択>インポート
・(インポート画面が開く)>保存
これでマネーフォワードに買掛帳が取り込まれた。ホーム画面に「買掛金」の口座が作成されているので赤い未仕訳をクリックする。金額がマイナス表示されているがこれは貸方金額という意味である。
相手勘定科目は、摘要欄の「取引先」「取引内容」「インボイス発行の有無」を確認しながら適切な損益勘定を選択して仕訳登録する。このときに自動仕訳ルールが設定されるので最初が肝心である。
今回の記事では売上帳の応用として買掛帳の作成・取り込みに関して説明した。買掛帳で取り込むと買掛金の補助科目が設定できない代わりに相手勘定に複数の損益勘定を選択できる。仕入帳や経費帳と併用すれば、細かい処理を負担なく処理できるようになるので試してほしい。
- カテゴリー
- マネーフォワード
