月締め処理>現金出納帳の仕訳登録【マネーフォワードクラウド会計・クラウド確定申告】

現金出納帳の仕訳登録

毎月一回、直前月の業績把握を目的として、決算修正処理に類似した追加的な処理を行うが、それを月締め処理という。現金出納帳の仕訳登録は、月締め処理の一環として行う。

ところで、現金出納帳は口座連携できないので、手入力すると思うかもしれないが、マネーフォワードではそんな手間が掛かることはしない。マネーフォワードが提供するエクセルテンプレートで現金出納帳を作成し、それを取り込んで仕訳登録するのがデフォルトの使い方である。エクセルを取り込むと自動仕訳ルールが適用されるので、手入力するよりはるかに速い。

次の節では、エクセルテンプレートの入手方法とそれを加工した現金出納帳ファイル(テンプレート)の作成方法を説明する。

テンプレートの入手方法、現金出納帳ファイルの作成方法

エクセルテンプレートの入手方法と、それを加工した現金出納帳ファイル(テンプレート)の作成方法は次の通り。

・自動で仕訳>連携サービスから入力
・(右上の)インポート>エクセルに入力した取引明細
・取引明細のテンプレート>取引明細(残高表記あり)>テンプレートダウンロード
・セキュリティ検査後、ダウンロードフォルダのファイルを開く
・編集を有効にする
・入力されているサンプルデータを消去する
・シートの保護をいったん解除する(校閲>シート保護の解除)
・タブの名前と、帳票の名前を「現金出納帳」に変更する
・シートの保護を有効にする(校閲>シートの保護>OK)
・ファイル>名前を付けて保存
・デスクトップを指定>ファイル名>0.現金出納帳(テンプレ)>保存

これで現金出納帳ファイルのテンプレートが作成できた。

なお、マネーフォワードの仕様として、ワークシート1枚でないと取り込めないので、一つのファイルに複数月のワークシートを追加してファイルを運用することができない。つまり、ワークシート1枚のテンプレートを毎月コピーして該当月のファイルを作成しなければならない。例えば、次の要領でファイルを毎月作成して利用するのがデフォルトの使い方である。

・テンプレートをコピー
・該当月に名称変更(「2023.4現金出納帳」など)

入力規則の設定

現金出納帳ファイルは、テンプレートに入力規則を設定するとより快適に入力できる。すなわち、日付欄と金額欄は「半角英数」、摘要欄は「ひらがな」に自動で切り替わる設定をすると、ENTERキーを押す回数が減るので、リズミカルに入力することができる。

設定方法はいくつか考えられるが、私は摘要欄だけ「ひらがな」に切り替わるように設定している。設定方法は次の通り。

・シートの保護を解除する(校閲>シート保護の解除)
・D列からG列を範囲指定
・データ>データの入力規則>データの入力規則
・日本語入力タブ>日本語入力>オン>OK
・シートを保護する(校閲>シートの保護>OK

なお、この設定で運用する場合、入力方法は「半角英数」を選択しなければならない。「ひらがな」を選択したままで入力すると、日付欄と金額欄で2回ENTERキーを押す羽目になるので意味がなくなってしまう。

現金出納帳ファイルの入力方法

現金出納帳の入力方法をまとめると以下の通りである。

・「繰越金」の「残高欄」に前月末の現金残高を入力する
・日付欄の「月」の入力は先頭行だけでOK
・日付欄の「日」の入力は必須。途中の行で空欄にしてはいけない
・摘要欄には「取引先」、「取引内容」、「インボイス登録の有無」を入力する
・入金欄、出金欄に適宜入力する

現金出納帳は基本的に残高管理するので、前月からの繰越金を入力して当月末残高が分かるようにしなければならない。日付欄の「月」は先頭行だけ入力すればOK。その他の行が空欄でも日付が入っていればきちんと取り込まれる。一方、日付欄の「日」が入っていない場合は、その行以下の取引が取り込まれないので入力漏れに注意が必要である。

摘要欄の入力だが、経費関係は、インボイス発行事業者と不発行事業者に区分して入力する必要がある。両方の区分をその都度入力するのは手間なので、インボイス登録がある事業者に関しては何も入力せず、インボイス登録がない事業者の場合だけ「インボイス不発行」と入力するのも一つの運用方法だと思う。御社なりのルールを定めて運用してほしい。

また、摘要欄のテキストをもとに自動仕訳ルールが適用されるので、同じ取引は定型的なテキストを入力するように心掛けたい。例えば、取引先名は、同じ漢字、カタカナ、大文字、小文字、スペース、記号を利用して、テキストのゆらぎをなくすと仕訳登録が速くなる。

現金出納帳の入力は発生日に行うのが基本だが、週に一回、曜日を決めて一週間分を入力する方法もある。すき間時間を利用して入力すると負担感が少ないと思う。

現金出納帳ファイルの取り込み

該当月の入力が完了したら、次はマネーフォワードに取り込む。

初回操作
・メニュー>自動で仕訳>連携サービスから入力
・(右上の)インポート>エクセルに手入力した取引明細
・登録先帳簿>新規追加>「現金出納帳」と入力
・勘定科目>現金
・補助科目>補助科目なし
・ファイルを選択>該当月の現金出納帳ファイルを選択>インポート
・(インポート画面が開く)>保存

2回目以降の操作
・メニュー>自動で仕訳>連携サービスから入力
・(右上の)インポート>エクセルに手入力した取引明細
・登録先帳簿>現金出納帳
・ファイルを選択>該当月の現金出納帳ファイルを選択>インポート
・(インポート画面が開く)>保存

これでマネーフォワードに現金出納帳が取り込まれた。ホーム画面に「現金出納帳」の口座が作成されているので赤い未仕訳をクリックして仕訳登録する流れだ。あとは連携口座と同様に仕訳登録すればよいので割愛する。

なお、仕訳登録が完了したら、残高試算表の現金残高と現金出納帳ファイルの月末残高を突合して、金額が一致していることを確認しなければならない。また、不一致の場合はその原因を探って一致するまで対応しなければならない。取り込み漏れ、未入力取引がある、現金出納帳ファイルの計算式が壊れているなどが原因となっていることが多い。

残高試算表の表示方法
・メニュー>会計帳簿>残高試算表
・選択期間>該当月を選択>検索
・現金の期末残高を確認し、現金出納帳の月末残高と一致しているか確認