自動仕訳ルールの設定テクニック【マネーフォワードクラウド会計・クラウド確定申告】
部分一致
自動仕訳ルール設定のテクニックその1は、明細の一致条件で「部分一致」の選択である。実際の操作をYouTube動画で確認してほしい。
仕訳登録の基本テクニックの動画で説明した通り、仕訳登録すれば自動仕訳ルールが自動的に設定されるので、まずは仕訳登録する。
・楽天カード>「連携サービスから入力」画面を開く
・摘要テキスト「ETC特別割引(広島→河内)」に対して勘定科目「車両費」で登録
次に、ルールを部分一致に変更して「ETC」の摘要テキストが含まれる場合に「車両費」の勘定科目が表示されるようにしてみる。
新しいタブを開いて自動仕訳ルール画面を開く。「ETC特別割引(広島→河内)」というテキストと完全に一致している場合に勘定科目「車両費」が表示されるルールとなっている。ここで明細の一致条件を「ETC」というキーワードだけを残して「部分一致」に変更する。そうすることで「ETC」というテキストが含まれる摘要テキストに対してルール適用されることになる。
また、摘要欄を空欄に変更する。そうすることで実際に取り込まれた摘要テキストが表示されるようになる。
ルール変更がうまくいったか確認するため、左の画面に戻って検索をクリックすると、「ETC」のキーワードが含まれる摘要テキストすべてにルール適用されている。また、摘要欄は実際に取り込まれた摘要テキストが表示されている。
部分一致は、摘要テキストが「キーワード+変化テキスト」の時に使うことができる。
例えば、「振込手数料(消費税30円)」の場合は「振込手数料」をキーワードとして部分一致させると消費税が変化しても自動仕訳ルールが適用され、「電気料金10月分」の場合は「電気料金」をキーワードとして部分一致させると月が替わっても自動仕訳ルールが適用される。
また、楽天銀行で振込をすると振込予定日や管理番号がついてくる。例えば「横浜銀行 横浜支店 普通預金 1234567 (カ)〇〇コウギョウ(依頼人名:☆☆サンギョウ(カ 振込予定日:2024年01月19日 管理番号:202401」の場合は「横浜銀行 横浜支店 普通預金 1234567 (カ)〇〇コウギョウ」をキーワードとして部分一致させれば、振込予定日や管理番号が変化しても、自動仕訳ルールが適用されるようになる。
そして、部分一致させたあとは一括登録すれば仕訳登録が格段に速い。実際の操作をYouTube動画で確認してほしい。
・摘要欄>ETC>検索
・左上のボックスにチェックを入れると、全選択
・一括登録>ポップアップでOK
一括登録は、ETCのようにキーワードが大量に発生する取引に使うほか、自動仕訳ルールの設定が進んだ状況で使うことができる。その状態になると「連携サービスから入力」画面の勘定科目は9割方白色表示されるようになるので、左上のボックスにチェックを入れて全選択してから、青色表示のチェックを外して一括登録すると処理が速い。(ただし、もちろんだが登録前には取引内容を一通り確認することを推奨する。)そして、青色表示の取引を一件ずつ仕訳登録する流れとなる。
この状態になると、ストレスなく仕訳登録できるようになるが、ビジネスモデルや企業規模に変更なければ3か月から半年程度でその状態になると思う。
金額指定
自動仕訳ルール設定のテクニックその2は、「金額指定」である。自動仕訳ルールには単一自動仕訳ルールと複合自動仕訳ルールの2画面あるが、複合仕訳で固定的な金額がある場合は金額指定すると仕訳登録が速くなる。
例えば、給与の支給や借入金の返済などである。実際の操作をYouTube動画で確認してほしい。
PayPay銀行の「連携サービスから入力」画面を開く。
ヤマダタロウさんの給与支給状況は以下の通りとする。
・給与総支給額 300,000円
・社会保険料 37,000円
・雇用保険料 1,500円
・源泉所得税 13,800円
・住民税 9,200円
・差引支給額 238,500円
「連携サービスから入力」画面は単一仕訳がデフォルトとなっているので、「切替>詳細」をクリックする。プラスを押すと行が増えるので、上記の内容を適宜仕訳して登録する。
ホームを右クリックして新しいタブをひらき、自動仕訳ルールの設定画面を開く。
・自動で仕訳>「連携サービスから入力」>自動仕訳ルール>「複合自動仕訳ルール」のタブ
複合自動仕訳ルールでは固定的な金額を指定することが可能である。今回は下記を金額指定してみる。
・社会保険料 37,000円
・住民税 9,200円
明細の金額>指定した金額をクリックすると、直前に仕訳された金額が表示される。もちろん、必要に応じて修正することも可能である。
元の画面に戻って、検索ボタンを押して画面更新する。「給与 ヤマダタロウ」の摘要テキストに対して、勘定科目だけでなく固定的な金額も表示されるようになる。
金額指定のテクニックは入力の手間が省けるので、複合仕訳で固定的な金額がある場合は使うと楽になるテクニックである。
金額範囲の設定
自動仕訳ルール設定のテクニックその3は、「金額範囲の設定」である。同じ摘要テキストに対して異なる仕訳を表示させたい場合、金額範囲の設定で解決することがある。
元金均等払いの証書借入が2件あるとする。
・令和2年3月借入 元金返済額 80,000円+利息
・令和4年10月借入 元金返済額 20,000円+利息
返済取引の摘要テキストは「ショウガシ」で同じなので通常は同じルールが適用されるが、金額範囲を設定すれば異なる仕訳を表示させることができる。実際の操作をYouTube動画で確認してほしい。
住信SBIネット銀行の「連携サービスから入力」画面を開く。
まずは、元金返済額80,000円のほうを仕訳登録する
・「切替>詳細」
・プラスボタンを押して行を追加し、適宜仕訳して登録する。
次に、自動仕訳ルールの設定画面を開き、金額指定と金額範囲の設定をする。
元金返済額は80,000円固定なので、前節の要領で金額指定をする。
・長期借入金の返済額を「指定した金額」に変更、直前に登録した金額「80,000」が表示
・普通預金の金額を「明細の金額」にする
また、ルールが適用される金額範囲を指定する。
・右の詳細ボタン>金額範囲>80,000~>閉じる
元の画面に戻って検索ボタンを押すと、8万円以上の取引にはルール適用されて8万円未満の取引にはルール適用されていないことが確認できる。また、明細の金額>87,237円、長期借入金>80,000円、支払利息>7,237円が表示されている。支払利息の金額は毎回変わるので、差額が表示されるのは便利な機能だと思う。
同じ要領で元金返済額20,000円のほうを仕訳登録し、自動仕訳ルールを設定変更する。その後、元の画面に戻って画面更新してやると、令和2年3月借入、令和4年10月借入の2種類のルールが適切に適用されている。
このように、ルールが適用される金額の範囲を設定してやることで同じテキストに対して異なる仕訳のルール設定ができる。
ルールの上書きに関して
単一仕訳の勘定科目を変更してそのまま登録すると自動仕訳ルールが上書きされる。実際の操作をYouTube動画で確認してほしい。
楽天カードの「連携サービスから入力」画面を開き、一番上の取引を「旅費交通費」で仕訳登録する。自動仕訳ルールの設定画面を開き、「ETC」のキーワードを部分一致、摘要欄を空欄とする。元の画面に戻って画面更新すると、「ETC」が含まれる取引に「旅費交通費」が表示されている。
次に、一番上の取引の勘定科目を「車両費」に変更してそのまま登録する。再度、画面更新すると今度は「ETC」が含まれる取引全てに「車両費」が表示される。ルールが上書きされたからである。実際、自動仕訳ルールの設定画面を開いて画面更新すると、勘定科目が「車両費」に上書きされている。
このように、単一仕訳に関してそのまま勘定科目を変更登録すると自動仕訳ルールが上書きされる仕様となっている。なお、これは部分一致だけでなく完全一致の場合も同様に上書きされる。
一方、上書きしたくないときは、詳細を開いて勘定科目を変更すると上書きされない。実際の操作をYouTube動画で確認してほしい。
「連携サービスから入力」画面で「切替>詳細」をクリックして詳細画面を開き、勘定科目を「旅費交通費」に変更、登録する。この状態で画面更新しても今度は「車両費」のまま上書きされていない。
なお、複合自動仕訳ルールは上書きされないのでそのことも知っておくと安心だ。
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