財務戦略の考え方「信用格付スキルの価値②」


図をご覧になって下さい。

図は信用格付の年度推移を折れ線グラフにしたものです。赤は自社、黒は業種平均を表しています。信用リスクが数値化されているため、業種平均との優劣がはっきり分かります。また、自社時系列での優劣を明確に判断することができます。この点が2番目の新しい価値です。

さらに、業種平均は景気変動を映す鏡と考えることで、より有効な検証ができます。他社並みの経営努力をしている場合は業種平均に沿って自社の信用リスクも変動するはずです。一方、業種平均に逆らって変動する場合は何らかの原因があると考えるのが自然です。その「何らかの原因」を検証することが経営革新のきっかけとなる可能性あります。

先述したように業種平均の統計データは1~2年遅れであるため、5年以上の中長期的なデータの蓄積が必要となりますが、経営革新のきっかけとなり得ることが3番目の新しい価値です。