財務戦略の考え方「銀行融資の仕組み⑦」


下の表は信用格付・債務者区分に応じた資金調達力の目安を示しています。

表を見ると、融資判断が2段階で行われていることが分かります。信用格付8・要管理先以下は融資不適格で銀行融資を受けることができません。仮に、借り手企業が不動産担保を提供する意思があったとしても、要管理先以下に対する新規融資には50%以上の貸倒引当金を積まなければならず、銀行にとって経済合理性がないからです。

信用格付7・要注意先は融資適格ではありますが、仮に、借り手企業が不動産担保を提供する意思があったとしても、融資が受けられないことがあります。要注意先に対する新規融資には通常よりも高い貸倒引当金(7~15%程度)を積まなければならず、他の融資と押しなべた金利が銀行にとって経済合理性があれば融資を受けることができます。しかし、金利が高くなるのはやむを得ません。

信用格付6・正常先は融資適格ですが、このレベルではキャッシュフローを生み出す力が十分ではないため、無担保無保証で融資を受けられるかは微妙なところです。

この表を見て分かるとおり、信用格付が高いほど資金調達力は大きいといえます。