ABLと「正常な運転資金」融資との違い


正常な運転資金とは、正常な営業を行っていく上で恒常的に必要と認められる運転資金をいい、算式で示すと次のようになります。

正常な運転資金 = 売上債権 + 棚卸資産 - 仕入債務

「正常な運転資金」の融資は基本的に「信用貸し」であり、ABLの「担保貸し」に対して、次のような制約があります。

  • 年一回の自己査定で中小企業の資金調達力(貸出上限、金利等)が決められるため、それから1年間の増加運転資金需要に対して、必ずしも柔軟に対応できないケースがある。
  • 金融機関の融資スタンスは、不良債権を抑制する観点から景気変動に敏感に反応するため、景気後退期に成長する企業の資金需要に応えることが難しい。

これに対しABLは、事業収益資産に着目し、これを評価・管理し、柔軟に与信枠を設定する融資手法です。ABLは「担保貸し」であるため、個々の企業の事業規模や収益性に応じて、成長のために必要な資金量の確保を含めて、随時・安定的な資金調達を可能にするというメリットがあります。